世界教会協議会(WCC)は24日、2013年に韓国・釜山で開催する第10回総会のテーマを、「God of life, lead us to justice and peace(仮訳:命の神、正義と平和へ導きたまえ)」に決定した。テーマの正式な他言語訳は数週間後に発表される。
同テーマは、スイス・ジュネーブのWCC本部で開かれた同中央委員会で数日間に及ぶ検討の末決まった。WCCは、同テーマについて総会のための「単なるスローガンやモットーではない」と強調。神学的熟考、礼拝、黙想といった要素に焦点を当てたものだとしている。
テーマ選定の過程では、初期に提案された「In God’s world, called to be one(仮訳:神の世界、一致への召し)」も内容に組み込むべきとの意見も出されたが、最終的に今回のテーマに落ち着いた。
WCCのオラフ・フィクセ・トゥヴェイト総幹事は今回決まったテーマへの支持を表明し、「正義と平和を求めるということは、一致への召しと同じだ。このように(テーマについて)明確に理解されることを願う」と語った。
中央委員会のカーメンシタ・カラグダグ委員(フィリピン独立教会)は、総会のテーマで「正義」と「平和」の2語が採用されたのは今回が初めてであることを指摘し、テーマの決定を歓迎した。
同委員で総会準備委員会の委員でもあるモア・エウスタティオス・マッタ・ローハム主教は、「我々は全世界のために取り組んでいる。このテーマはクリスチャン、ノンクリスチャンを問わず様々な地域で読まれることになる。我々はすべての言語でこのテーマが取り扱われることをはっきりと認識しておかなければならない」と語った。
WCCの総会は7年毎に開催されるWCCの最高議決機関。アジアでの開催は1961年のインド・ニューデリーでの開催以来2回目。前回は、06年にブラジル・ポルトアレグレで開催された。