【CJC=東京】オランダ・カトリック教会の元ユトレヒト大司教アドリアヌス・シモニス枢機卿(79)が、児童に性的虐待を加えた司祭を1990年代にかばったとの報道に反論、問題の聖職者を治療させたが、その後の虐待については関知していない、と言う。
問題は、同枢機卿が25年にわたって大司教を務めていた間のこと。オランダを占領したナチスによる残虐行為について、第二次大戦後、知らなかったと説明したことも憤激を買った。
オランダのメディアは、同枢機卿が問題の司祭を、治療目的で異動させてから、その後の虐待について被害者の親からの苦情を聞きながら、適切な措置をしなかった、と報じていた。