【CJC=東京】カナダ聖公会ではブリティッシュ・コロンビア州ニューウエストミンスター教区は2月11日、連邦最高裁に、分離派の提訴を却下するよう要請した。分離派は3年以上も前から、同性間の結合祝福に反対、『アングリカン・ネットワーク・イン・カナダ』に加入していた。
カナダ通信によると、離脱後、教会堂と銀行預金などの所有をめぐって、訴訟が行われ、州控訴裁と州最高裁はカナダ聖公会側の主張を認めたことから、分離派が連邦最高裁に上告したもの。
聖公会側は、分離派司祭のいた教会には新たに司祭を任命する計画。教区民には離脱を勧めない、と言う。
分離派の弁護士チェリル・チャン氏は、連邦最高裁に持ち込むのは、神学上の違いで分裂した時の課題はあらゆる教派に影響することだから、と言う。
ただ聖公会側は、対立は法律問題であり裁判には経費が掛かると言う。分離派は、連邦最高裁が却下したり、敗訴した場合には司祭は建物を明け渡す、と語っている。