昨年全国の警察が把握した暴走族の構成員は前年に比べ13・3%(1390人)少ない9064人で、統計を取り始めた1975年以降初めて1万人を割り、過去最少となったことが10日、警察庁のまとめでわかった。
同庁によると、暴走族の構成員は82年の4万2510人をピークに減少傾向にある。昨年はグループ数も前年比13%(76組)減の507組だった。一方、構成員数に占める少年の比率は前年より2・7%多い54・4%と、低年齢化は年々進んでいる。
近年は厳しい決まり事や上下関係などを嫌ってグループに参加せず、少人数での散発的な暴走行為をするケースが目立ち、実態の把握が難しくなっているという。