聖学院大学(埼玉県上尾市、阿久戸光晴学長)は2月と3月、推薦入試やAO入試等で入学手続きを終えた来年度入学予定者(希望者)を対象とした「入学前準備教育」を実施する。
この取り組みは大学で必要な基礎学力を確認し、補うことを目的とする特別授業で、英語、数学、小論文を約10日間のスクーリングで行うというもの。今年で11年連続の実施。昨年は2月に140人、3月に71人(受講率43.5%)の受講者があった。
同大によると、準備教育には入学前に大学の環境に親しむことで、4月から不安なく大学生活が始められるというメリットがある。また、同プログラムには同大の在校生も小論文の添削や面談のスタッフとして参加。後輩である受講生を教えたり、面談で親身になって接する学生スタッフの存在は受講生にも好評で、在校生の成長も期待されるという。
約10日間にわたる入学前準備教育の実施は全国でも類例がない。また、同大は毎年新たな試みを行っており、今年の2月の講座では16日に『語学力ゼロで8ヶ国語翻訳できるナゾ』(講談社)の著者・水野麻子氏を招き、「『ない』ものを求めるより、『ある』ものを活かす工夫を」とのテーマのスペシャルプログラムを開講する。