【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は12月25日、恒例のクリスマスメッセージを読み上げた際、中国が独自に選任した司教の任命式にバチカンが公認した聖職者の出席を強要した問題を間接的ながら批判、「信教の自由侵害に心を失うことなく、希望の炎をともし続けてほしい」と訴えた。
間接的とはいえ教皇が中国政府への批判を公にするのは異例。中国とバチカンの間の緊張関係を示したもの。
これに対し、中国外務省の姜瑜報道官は28日の定例記者会見で、「バチカンは中国の宗教の自由とカトリック教会が発展している事実を直視してほしい」として、「(バチカンは)実際の行動で中国との関係改善のために有利な環境をつくってほしい」と反論した。