約400年前に豊臣秀吉の命令で処刑され殉教したキリスト教徒26人の手掛かりを探す地下調査が14日、長崎市の「日本二十六聖人殉教地」で始まった。NHKが報じた。
同殉教地は文献などの資料から、26人が処刑された場所とされているが、これまではっきりとした手掛かりはなかった。このため同市は発掘などを行う前に殉教地に何が埋まっているのかを確認する事前調査を開始。地下に電磁波を発射しその反応を調べることで、地下の様子を探る。
県や市では同殉教地や国宝の大浦天主堂などで構成される「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を世界遺産に登録しようと取り組みを進めている。市の世界遺産推進室係長の花川哲氏は、今回の調査について「歴史的な出来事を裏付けられるような発見があることを期待したい」と話している。