米サドルバック教会牧師のリック・ウォレン氏が提唱する「目的主導の教会(PDC=Purpose Driven Church)」を学ぶ3年間の訓練プログラム「パーパス・ドリブン・フェローシップ(PDF)」が来年1月から、東京、名古屋、岡山、福岡、沖縄で始まる。教団教派を超えた日本の教会の成長を目的としたもので、教職や信徒リーダーを対象に広く参加を呼び掛けている。当日は、サドルバック教会でグローバル・トレーニング・ディレクターを務めるデイブ・ホールデン氏を講師に迎える。
開催のきっかけは、昨年7月に横浜で行われた日本プロテスタント宣教150周年記念大会でのこと。サドルバック教会代表として来日したホールデン氏が昼食会の席で同プログラムを紹介し、日本の教会が望むのであれば日本での開催も可能だと提案した。その場にいた参加者で世話人を選出し、同年11月には会合を開き、委員会メンバーを選出。今年6月には東京、名古屋、福岡、9月には岡山で同プログラムの概要を紹介する導入セッションを開催した。
PDFのホームページでホールデン氏は、「このトレーニング・プログラムの中心は日本の教会のリーダーの皆さんであり、その目的は日本の教会に仕えること」と説明している。
同プログラムでは、イエスの示した、律法の中で最も重要な掟(マタイ22・37〜40)と大宣教命令(同28・19〜20)から導き出される教会の5つの目的―礼拝(ワーシップ)、交わり(フェローシップ)、弟子訓練(ディサイプルシップ)、奉仕(ミニストリー)、宣教(ミッション)―を、教会がどのように適用できるかに焦点をあわせている。
ホールデン氏は、「私たちのしようとしていることは、神学に基づきつつ、しかし、それ以上に、プロセスと行動、あるいは活動に注目します。ですから、全世界において既に、いままで多様な教派や文化を超えて、これらの原則が機能し、またどんな背景のグループにおいても、強固な信頼・協力関係を築いてくることができた」と述べている。
来年1月のセミナー(セッション1)では、▽目的主導型の旅▽目的主導型教会を建てること▽5つの目的▽コミュニティを伝道の対象として考えること▽礼拝に大勢(群衆)を引き付けること▽会衆を育てること▽人生を変えるコミュニケーションの仕方、などをテーマにホールデン氏が講演する。
受講料は8000円(神学生は半額)。信徒の参加には所属教会牧師の推薦状が必要。また、同プログラムは途中参加できないため、セッション2(来年6月予定)の受講を希望する場合は、次回のセッション1をいずれかの会場で必ず受講する必要がある。各会場の日程は次の通り。
▽1月13〜14日 福岡(日本バプテスト連盟・平尾バプテスト教会)▽1月17〜18日 名古屋(日本基督教団・名古屋教会を予定)▽1月19〜20日 岡山(日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会)▽1月21〜22日 東京(日本バプテスト連盟・東京バプテスト教会)▽1月24〜25日 沖縄(沖縄バプテスト連盟・那覇バプテスト教会)。詳しくは、PDFのホームページ。