日本のホーリネス系諸教会発祥の教会で、今年、創立106周年を迎える東京・大久保のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(峯野龍弘主管牧師)は28日、新会堂献堂12周年の記念礼拝を行った。特別説教者として、大規模伝道集会「ラブ・ソナタ」や衛星放送「CGNTV」などの働きで日本でも有名な韓国オンヌリ教会牧師のハ・ヨンジョ氏を招いた。ハ氏は、「教会はこの世を救うことができる」と説き、「(淀橋教会が)日本の社会を救うことのできる教会になることを願います」と祝福した。
ハ氏は、マタイによる福音書7章24節から27節を本文に「岩の上に建てられた教会」と題して説教した。
ハ氏は、家を建てるときに基礎が重要なのと同じように、「教会も基礎がしっかりしていると、絶対に揺れることがない」と説いた。そのうえで、教会が乗り越えるべき課題をいくつか挙げた。
第1に、物質主義だ。ハ氏は、権力とお金を具体例として挙げた。第2に、性的問題。「教職者も例外ではない」と鋭く指摘した。第3に、自由主義。ハ氏は、聖書の権威を認めない自由主義神学の立場について、「教会と信仰の害となる」と厳しく批判した。第4に、ポストモダニズム。「絶対的価値観がなくなった」と現代の特徴を説明した。最後に多元主義。ハ氏は、「日本は多神教の危険が多くある国」と指摘した。
ハ氏は、「岩の上に建てられた家」(マタイ7・24)について、「イエス・キリストの上に建てられた教会を指す」と説き、「教会の主人は、教派でもありません。牧師でもありません。信徒でもありません。教会を建てた人でもありません。教会の主人はイエス・キリストです。私たちは主の教会に来て仕える者たちです」と語った。
さらに、「すべての問題の解決の鍵は、イエス・キリストにある」と説き、「教会はこの世に打ち勝つことができます。変化させることができます。教会はこの世の希望です。この自信感が必要です」と強調した。ハ氏は、「皆さんの置かれた場所でリーダーとなってください」と訴えた。
最後にハ氏は、日本のキリスト者について、「自信感が失われているように思う」と述べ、「イエス様がともにおられます。死ぬ覚悟を持って生きてください。イエス様を伝えてください。教会を自慢してください。あなたが救われると、自信を持って宣言してください」と力を込めた。