米同時多発テロ事件の現場となった世界貿易センタービル跡地近くのモスク建設計画に反対し、今年9月11日にイスラム教の聖典コーランを燃やすと宣言し問題となったテリー・ジョーンズ牧師が、モスクの建設予定地前で集会を開いた。ジョーンズ氏は集会で、「我々にはコーランを燃やす権利があったが、しなかった。イスラム教が平和な宗教だと信じて欲しいなら、モスク建設はやめるべきだ」などと語った。
ジョーンズ氏は、フロリダ州にある教会「ダブ・ワールド・アウトリーチ・センター」の牧師。今年9月にコーラン200冊を燃やす計画を発表し、米政府や国連など世界中から非難を浴びた。ジョーンズ氏自身は最終的には計画を撤回したが、クリスチャンを名乗るグループがコーランを破ったり、他の牧師が自宅の庭でコーランを焼却する騒ぎがあった。
今年9月に行われた世論調査によると、世界貿易センタービル跡地近くでのモスク建設には、米国民の6割以上が反対している。