来年のキリスト教一致祈祷週間(1月18日から25日)に先駆け、日本キリスト教協議会(NCC)信仰と職制委員会とカトリック中央協議会エキュメニズム部門は共同で、小冊子『2011年キリスト教一致祈祷週間』を作成した。小冊子は、世界教会協議会(WCC)と教皇庁キリスト教一致推進評議会が共同発行した資料をもとにまとめたもの。今回の黙想と祈りのテーマは、使徒言行録2章42節「彼らは、使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった」。多様性の中にあっても互いに一致できた初代教会の経験に根ざした真の一致を世界のキリスト者に呼び掛けている。
一致祈祷週間は、「アトンメントのフランシスコ会」創設者であるポール・ワトソン神父が1908年に提案したもの。北半球では伝統的に毎年1月18日から25日に行われ、世界中のキリスト者が教会の一致を祈る。今回の小冊子発行に向けた最初の作業は、エルサレムのキリスト教指導者のグループが担当した。小冊子には、エルサレムにおけるエキュメニズムの状況を紹介した文章も盛り込まれている。
8日間の黙想と祈りを導く資料では、今回の主題聖句、使徒言行録2章42節に示された一致の本質的要素―▽使徒の教えを通して与えられた神の言葉▽相互の交わり▽パンを裂くこと▽忠実な祈り―へとキリスト者を導く内容となっている。さらに、初代教会の一致を可能にさせた復活のイエスの生きた力はいまも働いていることを強調し、教会相互の和解と社会的争いの和解に向けた具体的な行動をキリスト者に呼び掛けている。
小冊子は、一致祈祷週間だけでなく、個人の祈りや共同の祈りのために年間を通して利用することができるよう配慮されている。
小冊子は無料(送料負担)で配布している。カトリック中央協議会のホームページから無料でダウンロードもできる。申し込みは、希望送付先の氏名・団体名・所在地・電話番号・FAX 番号・メールアドレス・希望部数を明記の上、日本キリスト教協議会(〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-3-18-24、電話:03-3203-0372、ファックス:03・3204・9495)またはカトリック中央協議会エキュメニズム部門(〒135-8585東京都江東区潮見2-10-10、電話:03・5632・4445、ファックス:03・5632・4465)まで。