クリスマスまでに7000人の子どもたちを救いたい―国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(東京都新宿区)は、クリスマスまでに新規のチャイルド・スポンサー7000人を募集する「『何か』はきっとできるキャンペーン」を開始した。11月下旬から12月初旬にかけて、首都圏のJR主要路線とJR西日本線内のトレインチャンネルでCMを放映するなど、PRに力を入れている。キャンペーン期間中にチャイルド・スポンサーシップに申し込むか、資料を請求すると、絵本作家の酒井駒子さんがパキスタンの少女の人生を描いたオリジナルの絵本がもらえる。
このキャンペーンは、同団体がこの時期に毎年行うもので、昨年は期間中に5600件の新規申し込みがあった。新規申し込み件数は、公式サイトの特設ページにリアルタイムで表示される。
同団体のチャイルド・スポンサーシップには、日本国内ですでに5万人以上が参加している。国際宇宙ステーションから今年6月に帰還した宇宙飛行士の野口聡一さんも10年以上にわたってチャイルド・スポンサーシップに参加し、現在も途上国の子どもたちを支援している。
同団体では、開発途上国の子どもたちの成長を支援するために、子どもたちが住む地域の問題を包括的に解決するプログラムを実施している。具体的には、教育や保健衛生、資源開発、経済開発、農業など様々な分野の支援を行っている。これらのプロジェクトを支えるのがチャイルド・スポンサーシップだ。
スポンサーは、毎月4500円を支援する。一日あたり150円、ペットボトル1本分の金額だ。また、支援先の子どもと文通(翻訳サービスあり)ができたり、子どもたちの成長をまとめた成長報告(年1回)、プログラムの近況報告(年1回)を受け取ることができ、支援の成果を様々なかたちで実感できるようになっている。
同団体によると、世界では約7200万人の子どもが学校に通うことができず、防げる病気で亡くなる5歳以下の子どもは年間約880万人、親をエイズで失った子どもは約1500万人に上るという。同団体は、「『何もかも』はできなくとも、『何か』はきっとできる」と参加を呼び掛けている。
同キャンペーンの申し込みは、ワールド・ビジョン・ジャパン公式サイトの「『何か』はきっとできる」キャンペーン特設ページから。