唐崇榮牧師による旅日華人福音布教大会が15日と16日の2日間、淀橋教会(ウェスレアン・ホーリネス教団)を会場に行われた。唐師は、約300人の会衆を前に、ゴルゴダの丘で使徒ヨハネが見た最も次元の高いイエス・キリストの愛と、心の闇を照らして迷った人を導くイエスの確かな救いの世界を力強く伝えた。
東アジア各国で巡回講演し多忙さを極める唐師による来日が1年ぶりに実現した。体調不良にもかかわらず「この会場から主によって救われる方が一人でもいれば感謝です」と告げた。集まった会衆に対し「まず始めに皆さん、隣に座っている方と挨拶をしましょう」と呼びかけると、会場は和やかな雰囲気に。会衆は互いに歓迎の意を表した。
講演の中で唐師は、今日までの歴史上、多くの詩人が愛の叙事詩を詠(うた)い続け、哲学者が愛を定義してきたと述べ、、古代ギリシャで描かれる愛、孔子の時代に中国で伝えられた仁愛や博愛など、人間はこれまで価値ある命の原動力としての愛を求め、常により高い次元の愛を求めてきたと説明した。
唐師は、ヨハネによる第一の手紙4:11で、「神がこれほどまでに私たちを愛してくださったのなら」と定義しているヨハネの視覚について、「これほどまでに」という次元の違う愛を理解して記すヨハネこそ、最も深く神さまの愛を理解した人物であると説いた。十字架につけられた主イエスから最後まで逃げなかった唯一の弟子ヨハネが、ゴルゴダの丘で目撃した十字架の事件こそ、歴史を二分する出来事であった。
また、唐師は、世界万物の創造以前にまず「光あれ」という言葉が発せられたことに触れ、ヨハネによる福音書1:4−5を引用し、真理の光である主イエス・キリストを受け入れるとき、人のこころの暗闇に初めて真実の光が差し込み、新しいいのちを生きる事ができるとしたうえで、イエス様による真理の御言葉の光以外に人間を明るく照らす光は無いと断言した。
唐師は、メッセージに感動し涙を流す聴衆に向かい「あなたは光を信じますか。神の光があなたを照らしています。主のみ前に立ち返りたいという方、祈ってほしいという方、今日、この方を受け入れますという方はどうぞ前にでてきて一緒に祈りをささげましょう」と呼びかけ、進み出てきた50人以上の人々を祝福し、共に祈り、神を賛美した。