【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は10月20日、新枢機卿24人を任命した。「教会の王子」は11月20日、ローマで正式に任命される。24人の氏名は恒例の水曜日の一般接見の最後に発表された。
米首都ワシントンのドナルド・ウール大司教、バチカン(ローマ教皇庁)列聖省長官のアンジェロ・アマート大司教、最高裁判所長官のライモント・レオ・バーク大司教、キリスト教一致推進評議会議長のクルト・コッホ大司教、文化評議会議長のジャンフランコ・ラヴァージ大司教は予想通り。
ワルシャワ、ミュンヘン、キンシャサ(コンゴ)、キトー(エクアドル)、アパレシーダ(ブラジル)、ルサカ(ザンビア)、コロンボ(スリランカ)の各大司教が新枢機卿に任命された。
これで教皇ベネディクト16世は5年の在任中に80歳未満の枢機卿会議定員120人の半数近くを任命したことになる。今回、80歳未満のイタリア人枢機卿を8人任命しており、これで次期教皇にイタリア人が選ばれる可能性が強まったとの見方もある。
教皇ゆかりのミュンヘンのラインハルト・マルクス大司教は57歳と最年少。ドイツ教会の司教による児童性的虐待に強硬姿勢で取り組んだことも評価されたようだ。