その日、あなたがたは言う。「主に感謝せよ。その御名を呼び求めよ。そのみわざを、国々の民の中に知らせよ。御名があがめられていることを語り告げよ。主をほめ歌え。主はすばらしいことをされた。これを、全世界に知らせよ。 (イザヤ12:4〜5)
エリム宣教会は、アフリカ・ケニアの宣教を21年続けている。昨年は、現地の孤児院への教育資金と15人乗りのバン購入のために200万円を支援。今年は私榮義之と、京都福音教会の小平外茂栄牧師夫人と同教会の教会員2人、さらに看護士1人と神学生1人の計6人で8月19日から27日までケニアを訪問した。
通常は首都ナイロビから孤児院のある都市キスムまで、レンタカーで8時間ほどかけて移動するが、今年は飛行機でキスムへ向かった。キスムはビクトリア湖畔にあるケニア第5の都市で、世界一のマラリヤ発生地として知られている。
キスムに到着後、マンブレオ村へ向かい、エリム宣教会が96年に建てて以来支援を続けているパラダイス孤児院を訪問。子ども達の歓迎を受けた。現在はスタッフ8人で、男子10人、女子8人を養っている。
孤児院到着の翌日20日には、手品ができる神学生と同行者の一人である中学生が子ども達に自慢の腕を見せ、もう一人の女子大生は日本から材料を持参したクレープ作りに必死に取り組んだ。
私と小平氏は近くの市場へ行き、トウモロコシや豆、米、油、砂糖など貯蔵が利く食料を約5カ月分購入。その他、水や貯水用のタンク(現地で最も重要な問題は水で、洗顔や洗濯には施設内の水たまりの汚い水を使うしかない状況)、古くなったブランケットやベッドの代え、子ども達のための椅子や制服、靴、文房具などたくさんの要望が出されたが、今年の支援金150万円で要望に応えることができ、スタッフへのボーナスも支給できた。また、ナイロビとウガンダにある別の孤児院にもそれぞれ4万円の支援をすることができた。
日曜日の21日は、パラダイス孤児院内にあるエリムキリスト教会で礼拝を行った。孤児院の子どものほか村人たちも合わせて100人近くが参加。アフリカのリズムに合わせて力一杯の賛美が広い敷地に広がった。
小平氏が信仰のチャレンジを促し、それに応えて会衆の「アーメン」という声が響いた。私が語った礼拝メッセージにも「ハレルヤ」の声で応じた。「パラダイス」の名にふさわしく、聖霊の愛が注がれるすばらしい礼拝の時だった。礼拝後には参加者全員のために用意したパンとジュースで歓談のひと時。「見よ。兄弟が和合してともにいるのは何という麗しさ」(詩篇133篇1節)の言葉がそのままふさわしい交わりの時だった。
パラダイス孤児院の全員に別れを告げた後、赤道直下の地点へ向かった。今回は中学生一人が宣教旅行に参加したが、その喜び輝く顔を見ながら、できるだけ若い時期に世界宣教へ触れることの大切さを感じ、そのために祈る心が与えられた。
ケニア南西部のマサイマラ国立保護区へも行き、訪れたサファリパークではサバンナに群れるヌーの群れや、悠々と寝そべるライオン、鋭い目を光らせて走るピューマなど多くの野生動物と出会うことのできる楽しいひと時もあった。
【エリム宣教会 代表 榮義之】