【CJC=東京】イスラム教徒を抱える国としては最大のインドネシア、イスラム教組織『ヒズバット・タリル』系のデモ隊数千人が9月4日、ジャカルタの米国大使館前で抗議行動を行った。
米国の同時多発テロ事件9周年記念日の9月11日に、フロリダ州ベインズビルの教会『ダブ・ワールド・アウトリーチ・センター』が事件をイスラム教の影響下に起こったとして、イスラム教の聖典コーランを焼却する計画を明らかにしたことに反発したもの。インドネシアでは、各地で抗議デモが発生している。
『ヒズバット・タリル』のロクマット・ラビブ議長は、イスラム教の聖典を焼却する計画は挑発であり、焼却が行われたら報復するが、どんなことになるかは予測がつかない、と語った。
インドネシアではキリスト者とイスラム教徒との関係は、一般的には穏健なものだったが、ここに来て、過激派の教会襲撃事件が多発している。