【CJC=東京】スコットランド聖公会が発表した新礼拝式文が、神を「マン」(男性)と結びつけないことにした所から論議が起きている、と英紙テレグラフが報じた。
伝統派は、今回の変更はポリティカル・コレクトネス(政治的な正しさ)を意識したもので、聖書の教えに合致しない、と批判している。
新式文は、「男性の神」と呼ぶことに困難を覚える聖職者が使用するためのもので、大会信仰職制委員会と司教会議との協議の上で、典礼委員会が作成したもの。
変更自体は大会で議論された結果。女性聖職が、神を男性に関係付ける理由を質したもの。
ただ英語ならではの問題もある。英語の「マン」は男性を指す場合だけでなく、男女両性を指す包括的な意味に使われることもあるので、変更は不必要だ、とスコットランド祈祷書協会のスチュアート・ホール牧師は語っている。