米国フロリダ州南部のある携帯電話店に強盗が押し入ったが、クリスチャンの女性店員が「神の恵み」を説いて思いとどまらせた。この様子を録画した防犯カメラの映像が動画サイト「ユーチューブ」に投稿され、話題となっている。毎日新聞が伝えた。
7月23日午前10時過ぎ、同州南部の携帯電話店に黒ジャンパーを着た30〜40代の男が押し入り、女性店員(20)に拳銃を見せて「金を出せ」と脅した。
クリスチャンである店員は慌てることなく「何でも持って行っていい。でも私に神様の話をさせて」と対応。強盗は意外な反応に驚いたが「自分もクリスチャンだ」と言い、家族がいるが300ドル(約2万6000円)がなければ借家を追い出されてしまうと窮状を訴えた。
これを聞いた店員が金の入った引き出しを開けて「教会に通う人に悪い人はいない。お金は自分が店に弁済する」などと言ったところ、強盗はうなだれ「すまなかった。拳銃は本物じゃないんだ」と話し、何も取らずに店の出口へ向かった。
店員は立ち去る強盗に対して「イエス・キリストはあなたを助けてくれる、あなたの人生を変えてくれる。あなたに神の恵みがありますように」と最後まで呼び掛けた。
動画: Clerk talks Jesus, foils robbery