【CJC=東京】香港の引退司教・陳日君枢機卿は、中国政府がカトリック教会司教の任命でバチカン(ローマ教皇庁)と協力する意向だと信じられていることに反対し、強く警告している。
現役時代から、北京政権が宗教の自由を制限していることを厳しく批判することで知られていた陳氏だが、カトリック系アジア・ニュースへの寄稿で、中国政府当局者は、司教団のコントロール問題で、バチカンと「綱引き」しているのだ、と指摘したもの。
バチカンの承認の下に任命される司教が増えていることで、管理権争いは終わったとして、同枢機卿は、北京側は今も自らが管理することを求めている、と言う。