教団・教派を超えた相互理解を目指そうと、クリスチャンセンター神戸バイブル・ハウス(以下、KBH)は20日まで、講座「キリスト教の世界シリーズ」(第2学期目)をKBH礼拝堂で開講している。毎回、各教団・教派を代表する講師が、その教団・教派の成立、特徴、現在の状況と展望等を講演する。同実行委員会の古本純一郎委員長は今年5月中旬からの第3学期開講に向け、「教団・教派を越えたエキュメニカルな講座として、福音に根ざした多くの方に門戸を開き賛同を得たい」としている。
講座は3学期制で、1月16日から第2学期目がスタートした。学期中は毎週火曜日の午後7時から講師による1時間の講演と、講演後に講師を交えての座談会を行う。これまでに、日本正教会、ローマ・カトリック教会、ルーテル教会、日本イエス・キリスト教団、日本キリスト改革派、日本基督教会、日本聖公会と様々な教団・教派の講師が講演した。次回13日には日本バプテスト連盟から浜甲子園教会(大阪府西宮市)の森山一弘牧師が講演する予定。今後はホーリネス系の各教団からも講師要請を進める考えだ。
関係者によると、受講者の多くは自分が所属する教団の講座を受けるだけで、教派を超えた相互理解の実現に至っていないのが現状だという。
古本委員長は、「人間の体には働きを異にする多くの肢体、器官があって互いに補い合い、助け合いながら一体となって健康を保っているように、教団も教派もそれぞれに違いがあっても互いに補い合い、助け合い、尊重しあって、キリストの体である教会を支え、健全にその使命を果たしていると考えることができる。お互いに学び、理解を深めたい」と話している。
今学期は13日と20日の残り2回。最終日の20日には、皆勤・精勤・修了証贈呈式を予定している。一回毎の参加も受け付けており、来期に向けた自由な参加を受講者に呼びかけている。