【CJC=東京】新たに結成された改革派教会の連合組織『世界共同体』は、プロテスタント8000万人を擁することになるが、意思決定機関『常議員会』の構成員の半数は女性に割り当てることにした。世界改革教会連盟(WARC)と改革派エキュメニカル協議会(REC)が合併設立した『世界共同体』には、108カ国の227教会団体が加盟。
6月18〜26日に開かれた創立総会の冒頭、1時間半にわたる討議の後に、教憲草案の修正を決めたもの。今後、加盟教会は、常議員会に出席する議員を4人以上選出する場合、半数は女性とすることになる。
草案委員会の原案は、「少なくとも3分の1」を女性にする必要がある、と決めていた。
総会審議の席上、「私たちは、聖餐を共にする交わりの中で、男女が完全なパートナーシップになるように決意した。事実上、女性が代表の50%を割らないように、ということだ」と、米長老教会(PCUSA)のロビナ・ウインバッシュ牧師(同派エキュメニカル担当)は発言した。
一方、草案作成に当たっていた、ピーター・ボーグドーフREC会長は、原案が、男女間のバランスなどの問題については、「加盟教会の自由を制限しないように」して決めたものだ、と語った。
さらに執行機関である常置委員会の半数を女性にしようという提案も出されたが、3分の2の賛成を得られなかった。
合併組織の一方のWARCは、人種や性に関する正義の実現に努めて来た。その姿勢は新組織でも維持したいとしている。
「これまで私たちは、女性の役割と地位に関し多くの進歩を見て来た。私たちは引き下がるわけにはゆかない」と、キューバ長老改革派教会のドーラ・アルス・バレンティン牧師は、総会前の女性会議で語った。
総会代議員に配布された同会議の声明は、新常置委員会が「共同体と加盟教会の意思決定機関と決定の過程で女性を平等に参加させるよう、要求している。