【CJC=東京】カトリック教会ローマ教区は6月15日、教皇ベネディクト16世の出席のもと教区会議を開催した。
3日間にわたるこの会議には、ローマ教区内の小教区やその他の共同体の代表者が参加し、「主日のミサと愛(カリタス)の証し」をテーマにこの1年間の司牧を検証しながら、今後の目標や方向付けを話し合った。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は初日、ローマの司教座大聖堂であるラテランの聖ヨハネ大聖堂で、祈りと講話をもって会議を開幕した。
「聖体は単なる人々の集まりを教会共同体として形作る」と述べた教皇は、人々を個人主義から解放し、職業や国籍を超えた一致した共同体を作り出す聖体の力を指摘した。そのためにも、ミサを心をこめてとり行うと同時に、聖体礼拝のもたらす豊かさをすべての信者に再発見させるよう司祭たちに要請した。
さらに、キリストのからだに養われた私たちは神のいのちを受け入れることで、自分たちもまた神の恵みと無償性を受け継ぐ、と教皇は話し、神の愛を証しし、人々の心に働きかけながら愛によって社会を変えていかなくてはならないと呼び掛けた。