佐賀市内の中学校校門前で行われた聖書の無料配布について、保護者から規制しないのかと学校へ苦情があったと、佐賀新聞が16日伝えた。保護者の宗教的背景など詳細は不明。
同紙によると、聖書配布は事前の連絡があるなど丁寧な活動。配布した関係者も同紙の取材に応じ、「配布は布教活動の一環。受け取りを拒むこともできるし、中学生ならそれだけの判断はできる」として、規制を求める声を疑問視している。
報道によると、無料配布は、学校の敷地外で文庫本サイズの聖書を登校する生徒に配布する形で行われている。胸に「聖書」のゼッケンをつけて配布物の内容を明示しており、校門近くには、「無料配布」ののぼりを立てていた。配布関係者によると、滋賀県内で会員がいる佐賀市や伊万里市、嬉野市などの中学校を中心に年間約6000冊の聖書を配っているという。
校門前でのチラシ配布は、学校近くの学習塾などほかの業者や団体も行っている。同紙によると、配布の事前連絡を受けた別の中学校の校長は、特定の宗教団体の活動を支援しているという誤解を招く恐れがあるのではと考えたが、敷地外で他業者も行っていると指摘し、活動を許可した。