【CJC=東京】ヨットでの単独世界一周航海を目指している米カリフォルニア州の「ボーンアゲイン」一家のアビー・サンダーランドさん(16)は、インド洋上で6月10日行方不明となり、安否が気遣われていたが、同日深夜、無事が確認された。
サンダーランドさんは今年1月、無寄港単独世界一周の最年少記録を目指してカリフォルニア州を出航したが、ヨットの故障で南アフリカのケープタウンに寄港し、記録更新を断念。その後も航行を続けることにしていた。5月21日、ケープタウンを出て豪州に向かったが、大波と突風に見舞われ、6月10日早朝にインド洋から衛星電話で家族と話した後に連絡が途絶え、行方不明となった。最後に確認されたのは陸地から数百キロの地点。
その後ヨットから2度の遭難信号が発信されたため、オーストラリアと米国、フランスの当局が船や飛行機を使った大規模な捜索を行い、豪カンタス航空機の乗員がサンダーランドさんと無線で通信し、無事を確認した。
両親はサンダーランドさんのブログに「ヨットは立っているが索具が外れた。ラジオ連絡でアビーは元気だと伝えてきた」と書き込んだ。