【CJC=東京】米改革派教会(RCA=信徒数16万6000人)は、1982年に南アで改革派諸教会が制定した、一致、正義、和解に関する宣言『ベルハル告白』を受け入れることにした。創設以来約400年間、同派は使徒信条、ニカヤ信条、アタナシウス信条とベルギー告白、ハイデルベルク信仰問答、ドルト信仰基準を受け入れていた。
同派は6月10日、協力関係にあるアイオワ州オレンジシティーのノースウェスタン大学で開催した総会で『ベルハル告白』を受け入れたもの。同大学のミッチ・キンシンガー教授(宗教学)は「これは歴史的なことで、告白に社会的側面を持つものを追加する必要があった。歴史的にオランダ系、白人系であった教派にとって、教会とは何か、どうあるべきかについて窓を開けたのだ」と語った。
『ベルハル告白』は、アパルトヘイトという白人優位の人種隔離政策が行なわれていた時代の南アで1982年に起草され、86年に『南ア・オランダ改革派ミッション教会』(DRMC)で採択された。原文はアフリカーンス語で書かれている。「信仰の叫び」「誠実と悔い改めへの呼びかけ」として当時反対運動の指導者アラン・ブーサク氏が主導していた。
これまでRCAは、朝鮮語系、スペイン語系の教会の存立を認めるなど1628年にオランダ語系の教会として結成された当時とは異なり、言語的・民族的差別や男女間差別などを克服して来た。