【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は5月11日、4日間の日程で、ポルトガルを司牧訪問した。
教皇は最初の訪問地リスボンに到着、アルバル・カヴァコ・シルヴァ大統領の出迎えを受け、空港での歓迎式に臨んだ。挨拶で教皇は、ポルトガル共和国の成立100周年を祝うこの年に同国を訪問した喜びを述べた。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は93年前、ファティマに聖母が出現した出来事を想起し、人々が神に扉を閉ざしていた時に、まさにポルトガルに開いたその天は、神が開いた希望の窓であり、聖母は、愛に乏しく希望を持たない人類に救いと希望の源を与える福音の真理を示すためにやって来られたと述べた。
空港での歓迎式後、教皇はリスボン市内のジェロニモス修道院を訪問した。16世紀に大部分が建設され、ユネスコの世界遺産にも登録されている同修道院は、現在は主に外国からの賓客もてなしに使用されている。
修道院の前庭で大統領夫妻に迎えられた教皇は、歓迎の儀式に続き、院内の教会や回廊を見学、その後、大統領官邸であるベレン宮殿を表敬訪問した教皇は、大統領と個人会談を行なった。