107人の犠牲者を出したJR福知山線脱線事故から、25日で丸5年を迎える。事故現場から約1キロにある聖トマス大学(兵庫県尼崎市、小田武彦学長)では24日、命の尊さを考える「メモリアル市民の集い」が開かれる。
この集いは、JR沿線の地域住民やNPO法人「ASUネット」(礒田洋一理事長)などでつくる実行委員会が主催。事故の風化を防ぎ、その体験を生かそうと毎年開催されており、今回で4回目となる。周辺大学などの若者にも参加を呼び掛けている。
昨年の集会では、1両目に18時間も閉じこめられ、下半身の圧迫による「挫滅症候群」で生死の境をさまよった近畿大4年(当時)の山下亮輔さんらが講演し、事故での体験を語った。
今年は「いのちのカフェ」と題して、参加者同士で命の大切さについて考える。25日に事故現場の献花台に捧げる千羽鶴も折る予定。
午後1時半から同4時まで。申込不要で参加無料。問い合わせは、ASUネット(06・6421・5002)。