【CJC=東京】枢機卿時代に米国の神父の児童性的虐待をもみ消したとの疑惑がニューヨーク・タイムズ紙などで報じられた教皇ベネディクト16世は3月28日、復活祭前の「しゅろの日曜日」のミサで、信者らに流言に惑わされないよう呼びかけた。
バチカンのサンピエトロ広場で行われたミサで教皇は、相次ぐカトリック聖職者による児童虐待疑惑について直接言及はしなかったが、「イエス・キリストは、流言を通じた脅しに立ち向かう勇気を持つように、われわれを導いてくださる」と述べ、暗にスキャンダルに屈しない姿勢を示した。AFP通信が報じた。