近年深刻化している自殺問題を受けて、韓国の7大宗教団体で構成される韓国宗教リーダー協議会は24日、「自殺のない健康社会の実現」との声明を発表した。中央日報が伝えた。
韓国の08年の自殺死亡者数は1万2858人と、98年(8622人)比で約50%の増加率を示しており、1日平均35人が自ら命を絶っている。韓国の自殺率は経済協力開発機構(OECD)加盟国(欧州諸国、米国、日本など)の中で最も高いという。
韓国基督教総連合会代表会長で同協議会共同代表のイ・グァンソン氏は、「自殺は一個人の問題ではなく深刻な社会問題。社会構成員皆が力を合わせて対処しなければならない」と述べ、「自殺を美化したり同情の対象として扱ったりしてはいけない」と強調。「自殺を試みるほど苦しむ隣人たちの叫びにそっぽを向かずに耳を傾けてあげる包容が必要だ」と訴えた。