世界で初めのクリスマスプレゼントであるイエス・キリストのご降誕を感謝しつつ、贈り主である神様の御心と愛を覚えて今年最高の感謝を神様にささげよう。
クリスマスになると、人々はプレゼントを交換しあい、感謝と愛を表現する。プレゼントとは、相手を思いつつそれを選ぶ過程の中で、まごころがこもるものである。
この頃は、プレゼントが、購買意欲や消費をあおる商業戦略に利用されたり、「贈って当然」「もらって当然」であるかのように感じられたりする世の中になった。
今年も全国のデパートや小売店はカップルや家族連れなど多くの買い物客で賑わい、クリスマスイブ1日だけで月平均売り上げの20−35%を記録したとの報道もあった。クリスマス商戦にあわせて次々と新製品やセールを打ち出す業者の巧みな手法に消費者はすっかり目を眩ませ、「今が時だ」と高価な品に殺到した。
クリスマスの季節になると思い出される物語が、オー・ヘンリー作の短編『賢者の贈り物(The Gift of the Magi)』だ。
クリスマス前日だというのに、相手に贈るプレゼントを買うお金もない貧しい夫婦が、自分の一番大切な物を売って、相手の一番大切な物のためにプレゼントを贈りあうという話だ。
相手を思い自分にとって最も大切なものを犠牲にする若く貧しい夫婦ジムとデラの物語は、日本でも数多くの人々に愛されている。
イエス様という最高のプレゼントを通じて、どれほど神様がわたしを思い、大きな犠牲を払ってくださったかを知るとき、愛する人々と贈りあうプレゼントの尊さに気づかされるのである。