昨年、延べ1万6千人を集めて横浜パシフィコで開催された日本プロテスタント宣教150周年記念大会。「150周年を契機に、十字架と復活の福音を伝えるために、一致協力してあたって行く」とした「共同宣言」を実現させようと、日本のプロテスタント主要三派が協力する一大伝道プロジェクトが、東京で盛り上がりを見せている。
150周年記念大会の3人の実行委員長がそろって開催を呼び掛けている「日本クリストファー・サン国際大会」(開催日:2010年9月4、5日)だ。会場は、約1万人を収容できる有明コロシアム(東京)。土曜日の午後に2回と日曜日の午後に1回の計3回集会を行い、2万5千人の動員を目指す。
大会顧問の山北宣久氏(日本基督教団聖ヶ丘教会主任牧師)と大川従道氏(大和カルバリーチャペル主任牧師)、会長の峯野龍弘氏(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師)の3氏はともに、昨年7月の150周年記念大会で日本のプロテスタント主要三派を代表して実行委員長を務めた。また、副会長の渡部信氏(日本聖書協会総主事)は、同じく150周年記念大会で事務局長の重責を果たしている。
大会顧問には、世界140カ国から宣教団体代表ら1500人以上が参加する「エジンバラ 100周年記念世界宣教会議・東京大会」(5月11〜15日)で会長を務める奥山実氏(宣教師訓練センター所長)も名を連ねている。実行委員会では、続く2012年の東京ドームでの開催も視野に入れながら、大会の準備を着々と進めている。
そんな中、今年9月の大会に向けた第1回目の祈祷会が11日、東京都新宿区のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で行われた。峯野会長の挨拶の後、同教会副牧師の中村和司氏がヨハネによる福音書21章1節から11節を本文に、「舟の右側に網を打ちなさい」と題して説教した。
中村氏は、「首都圏の教会は真のリーダーを失っているのではないか」と述べ、首都圏の教会がいまこそ目覚め、教会の真のかしらであるイエス・キリストを再発見し、福音宣教という一つの目的のために一致協力する必要があることを強く訴えた。
都内近郊の教会から集まった参加者は、9月の大会で多くの人々が救われるように、また、講師のクリストファー・サン氏と参加するすべての人と教会の祝福、大会の経済的必要のため、大会当日があらゆる事故や危険、妨げから守られるようにと祈りをささげた。