西アジア北端グルジアの刑執行・保護観察省は12日、受刑者が修道院で服役するという新制度の導入を発表した。AFP通信が伝えた。
新制度は「刑事訴追のリベラル化」と「受刑者の社会復帰の革新」を目指す政府の方針に沿って導入されるもので、同省と検察総庁、グルジア正教会の代表からなる委員会を設置し、対象となる受刑者を選ぶ。
世界の刑務所の改革に取り組む「Prison Reform International」が昨年発表した報告によると、グルジアで服役中の受刑者は約2万人と、04年以降4倍にも膨らんでおり、多くの刑務所で定員を超えているという。このことから新制度の導入は、刑務所の過剰収容を緩和する目的もあるとみられる。