青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(通称:青山ビジネススクール、ABS)は4月、東急電鉄と産学連携し、東急グループが運営する商業施設「SHIBUYA109」の営業戦略などを立案する演習科目「マーケティング・プランニング・プロジェクト」を開講する。
ABSは、MBAコースのカリキュラムの中で経営理論を実践に生かすための「体験的学習プロジェクト」という演習科目を設け、MBAコースの修了要件と位置付けている。これまで経営戦略やファイナンス・ITなど多角的な領域で7科目を設置していたが、今回マーケティング領域でも開講することとなった。
今回開講する「マーケティング・プランニング・プロジェクト」は、「SHIBUYA109」の営業戦略やデベロッパービジネスについて、マーケティング視点・マネジメント視点からケース研究を行い、最終的にはフィールド調査や営業戦略などの分析結果や課題と対策について、ABS学生が経営幹部層に報告提案するというもの。
東急グループは、ABS学生の研究・提案により、商業施設運営における市場や競合の変化への対応事例や改革事例を総括。今後の状況変化にいち早く対応し失敗を未然に防ぐ効果や、課題から改革への転換に向けた運営のシナリオを導き出すことを目指す。
東急電鉄は、渋谷・青山をメインキャンパスとする青山学院大学と連携する機会を通じて地域と連続性のある活動に取り組み、次世代に向けた人材育成に貢献するとともに、地域や街の活性化にもつなげて行く方針。