フランスでカトリック信徒向けのサービス「懺悔専用電話」が登場し、司祭らの反発を招いている。AFP通信が伝えた。
同サービスは祈祷や荘厳な音楽などが流れる中、自分の懺悔を録音したり、他人が録音した懺悔を聞くことができるというもので、司祭が行う「罪の赦し」を提供するものではなく、電話の向こうは無人で懺悔を聞いてくれる人もいないという。料金は通話料に加えサービス料として1分当たり0.34ユーロ(約41円)がかかり、収益の一部は慈善団体に寄付されるという。
同通信によると、パリの電話サービス会社AABAS社員のカトリック信徒らが四旬節に合わせて始めたもので、開始後1週間で約300回の利用があったという。
しかし、同国のカトリック指導者団体は「同サービスは当方の承認を受けていない」とする警告書を出し、反対の姿勢を見せている。