長崎市の活水高校(神田道彦校長)で17日、長崎県内の高校としては最も早い卒業式が行われ、3年生の155人が学び舎から巣立った。
式では、活水学院長の野々村昇氏が聖書の一節「柔和な人は地を受け継ぐ」を引用し、「今は戦争や環境悪化で『受け継ぐ地』である世界の存続自体が危うい。今こそしなやかな強さを持ち、他者や隣人の声に耳を傾ける柔軟性を持った人が求められる」と激励した。
また、校名の由来でもある「永遠に渇くことなく、命に至る活ける水」にちなみ、卒業生が在校生に手桶を託す伝統儀式「魂(たま)ゆずり」も行われた。