ローマ教皇ベネディクト16世は1日、英国議会で審議中の「同性愛者に対する雇用差別を禁止する法案」について、教会の職員採用にも適用される見通しであることから、「自然の摂理に反する」と同法案を批判した。英国内のメディアが伝えた。
同法案は、聖職者を除いた教会の運営全般に従事する職員について、同性愛者や性転換経験者であることを理由に採用を拒否することを禁止している。
教皇は、英国が機会均等の保障を目指す意欲的な国だとの認識を示す一方、その目的のためのいくつかの法律が宗教団体の自由を不当に制限してきたと語った。