【CJC=東京】マレーシアでキリスト教会への襲撃が続き、1月16日にはネゲリ・センビラン州セマバルナのグレース・グローバル・プレヤー・バプテスト教会が投石され、窓ガラスが破損した。イスラム教徒以外でも「アラー」という言葉を神を表現するために使用して良い、との裁判所の決定に反発した過激派の襲撃は11件となった。キリスト教会以外に、ボルネオ島のサラワク州ではモスクにビン3本が投げ込まれている。
マレーシア、シンガポール、ブルネイのカトリック司教会議議長のマーフィー・パキアム大司教(クアラルンプール教区)は、「対話と平和のために働き続ける。アラーの名に掛けて紛争解決の道を政府と探り、国の共通の利益を考える」と語った。
司教会議のオーガスティン・ジュリアン事務局長は、「これまでも言われていたように、恐怖と緊張を創りだそうとする無責任や過激な行動の結果であり、小さな別々の事件なのだ。何も変わったことはない。カトリック教会と全キリスト教共同体は冷静を維持し公然とした紛争に関与はしない」と言う。