大分県別府市にあるカトリック教会「サレジオ・ハウス」の神父・東木忠彦氏が、「別府にキリスト教の歴史的な背景のあることを知ってもらいたい」と、市内のキリシタン遺跡を巡るコース「西国キリシタン聖跡88カ所巡りin別府」を考案した。地元紙・大分合同新聞が伝えた。
遺跡の大半は「キリシタン灯籠」などの石造物。十字架を加工して作った織部型キリシタン灯籠を始め、十字のマーク「クルス」や「イエスは人類の救世主」を意味する「IhS」の文字が刻まれたものなど貴重なものも多いという。
東木氏は2008年12月、病気療養のため大阪から別府に転居。以来、健康づくりも兼ねて徒歩で遺跡の調査を行い、15世紀から近年のものまでキリシタン遺跡とみられる約200の遺跡を発見。断定出来た88カ所を選んで巡礼コースを考案した。問い合わせは同氏(サレジオ・ハウス内、電話:0977・23・9216)へ。