【CJC=東京】北朝鮮の朝鮮中央通信は12月28日、先ごろ中国から不法に越境した米国人を逮捕した、と発表した。詳細は明らかにしていないが、12月25日に、北朝鮮の人権改善を求め、凍結している中朝国境の豆満江を「神の愛を伝えるために来た」と叫びながら歩いて渡り、北朝鮮内に入った韓国系米国人の人権活動家ロバート・パク氏(28)と見られる。
米国務省は28日、パク氏が北朝鮮にいると確認してはいないが、関心を持っていることを明らかにした。北朝鮮で米国の利益を代表しているスウェーデンが情報を得ようと努力している。
2009年3月に不法入国したとして逮捕、重労働12年の判決を受けた米国人ジャーナリスト2人は、8月になってビル・クリントン元大統領の介入で釈放されている。