クリスマスイブの24日、全国各地の教会で燭火(しょっか)礼拝が行われた。東京都新宿区の淀橋教会(峯野龍弘主管牧師)では、午後7時からクリスマス・キャンドル・サービス(燭火礼拝)、同9時半からイブ・コンサートが行われ、延べ約1200人の市民が聖夜を教会で過ごした。
キャンドル・サービスの冒頭、薄暗い礼拝堂の後方からペンライトを持った聖歌隊が列を成してゆっくりと入場。その行進にあわせて会場に設置された計38本のろうそくに一つひとつ火がともされると、礼拝堂全体は厳かな雰囲気に包まれた。
NHKの「うたのお姉さん」として活躍した後、現在は劇団四季のミュージカルなどで活躍するソプラノ歌手の竹内そのかさんらをゲストに迎え、総勢18人の聖歌隊がアンサンブルの演奏にのせて「きよしこの夜」「オー・ホーリー・ナイト」などのクリスマスソングを披露。参列者もクリスマスのまことの主人公であるイエス・キリストの誕生を祝う賛美歌をともに歌った。
峯野龍弘牧師は説教で、イエス・キリストとの出会いによって自身のすさんだ心が洗われ、家庭で暴力をふるっていた父親までもがその変化に影響されて見事、愛にあふれるキリスト者に変えられたという自身の体験を証言。イエス・キリストによる救いの力は、聖書の時代だけでなく現代の日本でも有効であることを強調した。
また、世界の平和は一人ひとりの心の平和から始まると訴え、まことの平和の君であるイエス・キリストを救い主として心に迎え、多くの人に祝福を分け与える存在になってほしいと会衆を祝福した。
イブ・コンサートでは、サックス奏者の日比野則彦さんとギター奏者の日野雅司さんが「アメージング・グレイス」などの賛美歌を中心に演奏を披露。暗やみの中にろうそくの火がともる荘厳な雰囲気の中、来場者はクリスマスを祝う静かな音色に聴き入っていた。