来年2月初旬から3月初旬にかけて全国10箇所で開催される聖会「日本ケズィック・コンベンション」(峯野龍弘中央委員長)のプレ大会「第13回プレ・ケズィック聖会」が17日、東京都台東区のウェスレアン・ホーリネス教団浅草橋教会で開催された。北海道から沖縄まで全国各地の大会委員や東京都内の教職、信徒ら約50人が参加。北海道ケズィック・コンベンション委員長の石井栄治氏(日本ホーリネス教団札幌教会牧師)が講演した。
ケズィック・コンベンションは、「みなキリストにあって一つ」(ガラテヤ3:28)を一貫したテーマとして、英国では130年以上にわたって今も続く伝統と歴史ある聖会。英国では毎年、英国国教会の信徒をはじめ、スコットランドの長老教会、メソジスト教会、バプテスト教会、組合教会やプレモス・ブレズレンやナザレン教会、救世軍などその他多数の教派から参加者が集まっている。
日本では1962年に開かれたクリスチャン修養会「日本キリスト者修養会」が箱根湯本で開かれたのをきっかけに始まり、現在は毎年全国で約90教派の教職信徒が参加。参加登録者総数は多いときで約3000人に上る。07年には東北と奈良で会場が新設されるなど、約半世紀たった現在も、超教派の聖会としてなお拡大を続けている。
北海道ケズィックの第40周年大会で峯野中央委員長は、日本でケズィック・コンベンションの果たした意義と役割について、▼日本の福音的諸教会の健全成長に貢献したこと、▼日本の宣教拡大と福音化に貢献したこと、▼説教者の説教の向上に貢献したこと、▼世界的視野とビジョンの拡大に貢献したこと、▼真の聖書的エキュメニカル運動に貢献したこと、▼世俗主義から教会とキリスト者と守ることに貢献したこと、▼死せる正統主義と活動的異端から教会とキリスト者を守ることに貢献したことなどを挙げている。
ケズィックを特徴付けるのは、「バイブル・リーディング」と呼ばれる卓越した聖書講解説教である。毎年、本場英国や米国から招かれた著名な講師が全国各地の大会を巡り、講演を担当する。来年は英国と米国のほか、インドからもそれぞれ著名な講師を招く予定だ。
日程は、来年2月5日から7日の第18回沖縄大会を皮切りに、第20回九州大会(2月10〜12日)、第4回東北大会(2月10〜12日)、第45回大阪大会(2月17〜19日)、京都大会(2月21日)、神戸大会(同日)、奈良大会(同日)、第49回箱根大会(2月23〜25日)、東京大会(2月27〜28日)、第44回北海道大会(3月2〜4日)が開催される。
プレ大会で石井栄治・北海道大会委員長は、十字架を前にイエスを裏切った弟子たちの弱さに触れ、「自分の力に頼ることがどんなにもろいのか」と指摘。「あなたがたは皆わたしにつまずく」(マタイ26:31)とのイエスの言葉にむきになって自分を誇った弟子のような姿になるのではなく、「崩れやすい、弱い自分を正直にみとめて、その弱い自分をなお支えてくださる神に従うべき」と語った。