【CJC=東京】ロシア正教会とローマ・カトリック教会との間の関係は改善しつつあり、教皇ベネディクト十六世と『モスクワと全ロシアのキリル総主教』との会談も浮上してくる、とロシア正教会対外教会関係部門の責任者『ヴォロコラムスクのヒラリオン大主教』が、モスクワで11月12日、記者団に語った。
「時間や場所について特に計画されているわけではないが、準備したいとの思いは双方にある」と言う。
会談に至るには、なお未解決の問題に関して共通の基盤を作ることも準備の一つ、と大司教は語った。未解決の一つがウクライナのユニエイト(東方帰一教会)と正教会信徒との問題。1990年代初めに、「微妙な教派間のバランスが崩れ、緊張関係が今もある」と言う。ただ正教会信徒のカトリックへの改宗問題は10年前ほどには注目されなくなった、と大司教は語った。