福音歌手の胡美芳さん(こ・びほう、本名朝子=あさこ)さんが7日午前0時28分、肺炎のため東京都墨田区の病院で死去した。82歳。
和歌山県出身。52年に歌手デビューし、「夜来香」「何日君再来」など、戦時中に歌われた中国歌謡をリバイバル・ヒットさせた。74年にキリスト教入信後、日本初の福音歌手として全国の教会や福祉施設を巡回。日本生まれの中国人という立場から、残留孤児問題など日中友好の架け橋としてボランティア活動にも取り組んだ。
葬儀は12日午後6時から、東京都品川区勝島3の1の3、品川区立なぎさ会館でキリスト教形式で執り行う。喪主は長男西田真さん。13日午前11時から同所でお別れ会を行う。