誰もが気軽に参加でき、しかも参加者と聴衆が一体となって楽しめる市民参加型の新しい歌声の祭典を、仙台の街中で開催したい―。市民有志が集まり、02年から実行委員会を結成して毎年開催している仙台発祥の歌声の祭典「仙台ゴスペルフェスティバル」が14日、仙台市の中心街に設置された8つの野外ステージを会場に今年も開催される。
このイベントは、仙台と商店街の活性を目指し、毎年市民ボランティアが主催。今年で8回目を迎える。県外からも参加者があるなど、「仙台の秋の恒例行事」として認知度が高まっている。昨年は、計60団体、総勢680人が出演。宮城県や仙台市、同県同市の教育委員会、仙台商工会議所やテレビ局、ラジオ局、新聞社各社など40近い自治体、会社、団体が後援し、村井嘉浩宮城県知事、梅原克彦仙台市長も大会名誉会長として協力した。
イベントのキーワードである「ゴスペル」とは、イエス・キリストの十字架によって人が罪から救われ、神の子とされる良い知らせ(グッドニュース)のこと。市民有志らによるイベントではあるが、地元宮城県にある東北中央教会の永井信義牧師や、ゴスペル音楽院のジョシュア佐々木学長らキリスト教関係者も企画に参加している。永井牧師は第1回目から顧問として協力しており、今年は実行委員長を務めている。
今年は、県内外からエントリーのあった65団体が、8つの野外ステージを舞台にパフォーマンスを繰り広げる。特別なステージセットが組まれないため、出演者と聴衆の一体感が生まれやすいのも魅力の一つだ。ストリートステージ終了後は、出演者と聴衆全員で大合唱を行うフィナーレステージを迎える。
入場無料。イベントは午前11時から、8つの野外ステージで同時に始まる。問い合わせは、第8回仙台ゴスペルフェスティバル実行委員会大会事務局(022・265・6907)。