【CJC=東京】米南部キリスト教指導会議(SCLC)理事会は10月30日、バーニス・キング氏(46)を第7代会長に選出した。同氏は故マーチン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の令嬢。対抗馬のウエンデル・グリッフェン氏(アーカンサス州控訴裁判事)に投票の結果、23票対15票で決定した。
同会議はこの2月、在任5年にわたったチャールス・スティール会長が辞任して以来、バイロン・クレイ氏が暫定会長に就任していた。
1957年に、故キング牧師やラルフ・デービッド・アバナシー氏、ジョセフ・ロワリー氏らが設立したSCLCは、一時は米国で最も強力な市民権運動団体と目されていたが、財政問題や内部紛争で影響力は低下している。
バーニス・キング氏は迫力のある講演で知られ、著作もある。現在ジョージア州リソニアのニューバース・ミッショナリー教会牧師。故キング牧師、兄のキング・サード氏に次いでキング家からは3人目、女性としては最初の会長。