日本プロテスタント宣教150周年を記念するイベント、第6回首都圏キリスト教大会(同実行委員会主催)は25日、2日間の日程を終え閉幕した。午後3時から行われた最後の一般大会では、山北宣久日本基督教団議長が講演。イエスが中風の人を癒した奇跡(マルコ2:1〜12)を引用し、1人の救いのために4人の男が主の御前に結束したとき、神の驚くべきみ業が現された出来事を「現代の縮図」と表現。日本の諸教会が150周年という契機を逃すことなく主にあって連帯し、「(4人の信仰によって主が奇跡を行われた)あのときを、このときにしたい」と訴えた。
山北氏は、150周年を迎える大きな喜びの根拠として、旧約聖書にあるヨベルの年に言及。また、新約聖書にあるペンテコステの出来事にも触れ、150周年の持つ重みを強調した。また、50周年、100周年においても、同じく青山学院で記念の聖会がもたれたことに触れ、多くの先達たちに雲のようにかこまれながら聖会を持たせていただくことは感謝なこと、と述べた。
また、今年7月に行われた日本プロテスタント宣教150周年記念大会において、日本のプロテスタント教会が目に見える形で一つとなったことに触れ、主への感謝を表した。さらに、今大会での首都圏における諸教会の一致が、全国に広がるようにと更なる期待を示した。
中風の人を運んできた4人の男について、「勇気と決断力と実行力を持っていた」「四隅を固める絶妙のチームワークを持っていた」と強調。ジャン・カルヴァン(1509〜64)が生涯のモットーとした言葉「主のみ業を成すにあたっては、誠実かつ迅速に」にならい、「(150周年の)いまというときをとらえることにおいて迅速でありたい」と語った。
山北氏は、イエスの十字架と復活について述べ、イエスがご自分を無にしてへりくだり、罪の重荷に苦しむすべての人を愛で受け止め、暗闇から贖い出して復活の喜びに招き入れてくださると強調した。
最後に山北氏は、150年前に渡来した初期の宣教師たちの功績をたたえて神に感謝し、宣教の決意を新たにするよう呼びかけた。