【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)で10月4日、第2回『アフリカのための特別シノドス』(代表司教会議)が、聖ペトロ大聖堂で教皇ベネディクト十六世司式のミサによって開幕した。今回のシノドスは「和解・正義・平和に奉仕するアフリカの教会『あなたがたは地の塩…世の光である(マタイ5・13〜14)』」をテーマに25日まで開催される。
シノドスにはアフリカ大陸全土を代表する枢機卿・司教、神学や宣教、典礼、司牧、経済、医療、女性問題など諸分野の専門家、またカトリック以外のキリスト教各派の使節が参加している。
バチカン放送(日本語電子版)によると、会期中に20の全体会議、9回にわたる分科会が行なわれ、提案書採択を経て、最終日の教皇による閉会ミサをもって終了する。
開会ミサの説教で、教皇は、創造主である神を称えるアフリカは、信仰と希望の危機にある世界に精神的息吹を送り出す「肺」であると述べた。一方で、この「肺」が今日、物質主義・相対主義・虚無主義や、政治経済的関心の混ざった様々な形の宗教的原理主義に脅かされていることを指摘した。
第1回目のアフリカ特別シノドスは、教皇ヨハネ・パウロ二世によって1994年4月に行なわれた。