2009年10月5日19時08分

寛容な社会の構築を 教皇、パキスタン大統領と会見

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は、ローマ近郊カステルガンドルフォで10月1日、パキスタンのアーシフ・アリ・ザルダリ大統領と会談した。



 バチカン放送(日本語電子版)によると、会談では、パキスタンの現状、特にテロに対する闘いと、国民全体の調和を目指した寛容な社会の構築がテーマとなった。また、教育・医療・福祉活動などを通した同国でのカトリック教会の社会的貢献にも話題が及んだ。



 教皇は、パキスタン各地で最近発生しているキリスト教共同体に対する暴力行為について、宗教を理由としたあらゆる形の差別をなくし、すべての市民の権利尊重を推進するよう、求めたものと見られる。



 ザルダリ大統領はバチカン国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿および外務局長ドミニク・マンベルティ大司教とも会見した。