米国から大麻を密輸入したとして、警視庁組織犯罪対策5課は2日までに、「聖心インターナショナルスクール」(東京都渋谷区)初等科教頭で米国籍のシャーリー・レイン容疑者(59)=東京都港区=と、同じく米国籍の夫・トーマス容疑者(62)=米国フロリダ州=を大麻取締法違反(密輸入)の疑いで逮捕した。
いずれも容疑を認めており、シャーリー容疑者は「夫に大麻を持って来るよう依頼した」、トーマス容疑者は「自分で使う目的で持ち込んだ。米国で密売人から100ドルで買った」などと供述しているという。
警視庁同課によると、2人は9月下旬、米国フロリダ州から乾燥大麻約5.9グラムをシャーリー容疑者の自宅宛に発送、成田空港から密輸入した疑いが持たれている。税関で発覚した。また、シャーリー容疑者の自宅からは微量の大麻が見つかった。
ホームページによると、聖心インターナショナルスクールは学校法人聖心女子学院が運営。1908年、女子のための私立カトリックスクールとして設立され、現在は45カ国から520名の生徒が在学している。同スクールは「5つのゴール」として、「現代社会の要となる信仰心を育てる」「知的価値を重んじる」「実践へと結びつく社会的意識の向上」「キリスト教概念に沿った社会構築」「自由な雰囲気の中での成長」を掲げている。