キリスト教主義のNGO団体であるワールド・ビジョン・ジャパンや日本国際飢餓対策機構などは、10月3日、4日の両日に日比谷公園で開催される国内最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2009」(同実行委員会主催、外務省など協賛)への出展を予定している。各団体は、それぞれの活動の特色を生かした魅力あるブースを用意し、来場者に国際協力への参加を呼び掛ける考えだ。
同イベントは、10月6日の「国際協力の日」に合わせて1990年から毎年開催されているもので、昨年は一日で約2万人が来場、200以上の団体が参加。外務省や各国大使館、国際協力機構(JICA)なども出展している。今年は約250団体が参加を予定しており、主テーマである「環境・気候変動問題」に加え、開発途上国における貧困問題についてもさまざまな団体が展示や参加型イベントを企画している。
開発援助、緊急人道支援、アドボカシー活動を行う国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンは、途上国の子どもたちの代表的なお手伝いである水汲みを体験するコーナーを設置。特に、子どもたちといっしょに国際協力の大切さを考える。また、国内で世界の飢餓貧困問題の啓発活動にも力を入れる日本国際飢餓対策機構は、インドで社会問題となっている女児の堕胎問題に取り組む現地団体と協力し、インドの芸術家たちによる絵画作品の展示を企画している。
世界20カ国以上で子ども支援、人道・開発援助、緊急支援活動を展開しているグッドネーバーズは、支援国であるアジアやアフリカで働く子どもたちや、学校で楽しく勉強する子どもたちの写真を展示。他にも、児童労働反対の缶バッチや、バングラデシュの女性が手作りで刺繍したブックマークなどのグッズ販売、チャリティー似顔絵コーナーなどを行う。
アジアやアフリカに保健医療従事者を派遣して地域医療の発展を支援する日本キリスト教海外医療協力会は、活動地の写真パネル展示のほか、今年で45周年を迎えた使用済み切手収集運動の説明と収集ボックスの設置、アジアの工芸品の販売などを行う。
子どもたちが働きながらも通学できる寺子屋小学校75校の運営を支援するアジアキリスト教教育基金は、同団体の支援する職業訓練校で作られた作品を中心に、バングラデシュの手工芸品を販売する予定だ。
開催時間は両日とも午前10時から午後5時。問い合わせは、同実行委員会事務局(03・5434・8359)。